5: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/08/12(土) 00:43:54.98 ID:Tx30bpDoo
短い、口付け。
千歌「えへへ、落ち着いた?」
ダイヤ「千歌さん……千歌さん……」
千歌「だいじょぶだよ。ちゃんと、ここにいるから。」
抱きしめて、千歌さんを感じて。
千歌「よしよし……」
優しく頭を撫でてくれる貴女に甘えて、わたくしは──
* * *
黒澤家を継ぐ人間として、生まれたときからわたくしはいろいろな習い事をこなして来た。
お琴、日舞、華道、茶道、書道……数え切れないくらいに
それも全て黒澤の娘として、家を継ぐため……なのに
──ある日、家の郵便受に入っていた、綺麗に包まれた便箋を見て。
わたくしは……わたくしは──
* * *
ダイヤ「わたくしは……!!」
そんな言葉と共に覚醒する。
暗い部屋と……もはや見慣れた天井。
ダイヤ「……夢」
すぐ横に目を配らせると
千歌「……ん……ダイヤさん……?」
千歌さんに寝ぼけ眼でこちらを見上げていた。
ダイヤ「あ、わたくし、あのまま寝ちゃって……」
千歌「ん……怖い夢見た?」
ダイヤ「……」
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