23:znAUHOH90[sage]
2017/08/14(月) 23:59:46.66 ID:Gq/QuK8U0
グッと、Pさんの力が強くなる。
あたしの顔が熱くなって、心臓が跳ね上がる。
「大学卒業して、アイドルも突っ走り切ったら、そしたら一緒になろう。周子が許してくれる限り、俺も周子の傍に居たい。」
へたくそな告白だな、って思ったよ。
けど。想いが通じたことの、胸に広がった暖かさのおかげで、気になんなくなった。
へたくそな告白も、Pさんのダーツと同じ、あたしの歌やダンスと一緒で、二人で一緒にうまくなっていけばそれでいいよね。
……今日のあたしは、言いたい事を言う日だって決めたからさ。
「あんな、Pはん」
Pさんの拘束から抜けて、腕の中で向き直る。
やば、顔見たら、またあふれそう。
それを噛むように飲み込んで、唇が震えないように頑張って言った。
「そーゆー大事なことはさ、面と向かっていわなあかんえ?」
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