8: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:05:40.34 ID:c5e7bYk30
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突拍子もない申し出に面喰ってしまい、何も返せずただただ呆然としていた。
すると、男は「突然こんなことを言われても訳が分からないですよね。すみません。でも、少しだけでいいのでお話を聞いてもらえないでしょうか」などと言いながら、またしてもぺこぺこを始めた。
この手の輩は無視するのが一番だということは分かっていた。
分かっていたけれど、ハナコを助けてもらった手前そうもいかず、仕方がないので話を聞くことにした。
それに今日は予定も何もないし、聞くだけ聞いて帰ればいい。
そう思ったからだ。
私が「少しだけなら」と返すと、男は分かりやすく顔色を明るくして「ありがとうございます」と言った。
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