渋谷凛「輝くということ」
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6: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:04:24.24 ID:c5e7bYk30



曲がり角の先に、ハナコはいた。

通勤中と思しきスーツの男の人に撫でられて。

ハナコは私の気なんか知らないで気持ちよさそうにお腹を見せている。

無事でよかったという安堵と、まったくもう、という気持ちが入り交じって、頭の中がごちゃごちゃだ。

「……すみません!」

肩で息をしながら頭を下げると、男の人は私に気付き目線を上げた。

「ん。この子の飼い主さんですか?」

「はい。捕まえてくださって、本当にありがとうございます」

「いえいえ、捕まえるだとかそんなことは何も。偶然ここでばったりと……」

「でも、びっくり……しましたよね。すみません……ほら、ハナコもいつまでも寝転んでないで……」

首輪にリードをつけ、ぐいっと引っ張るとハナコは少し不満そうに立ち上がった。



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