渋谷凛「輝くということ」
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11: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:08:22.38 ID:c5e7bYk30



ごろんと寝返りを打って枕元の携帯電話へと手を伸ばし、電源を入れる。

ブラウザを立ち上げて、先程のスーツの男にもらった名刺に書かれていたプロダクションの名前を検索した。

出てきたホームページは意外にもしっかりとしており、どうやらマトモなプロダクションであるらしいことは分かった。

画面をスクロールしてお知らせの欄を覗くと、近々公募で新人アイドルのオーディションをやるらしいこと知った。

きっとあの男は、私をスカウトできた暁にはこの枠にねじ込む予定なのだろうか。

そうであったとしても、アイドルになる気なんて微塵もない私には関係ない。

関係ないはずなのに、応募する気もないはずなのに、募集要項のリンクをクリックした。

応募資格や条件、合格後のこと。

次々にページを送っていき、気が付けば夢中でホームページのあちこちを見て回っていた。

そんなとき、階下からの「凛ー!」と私を呼ぶ母の声によって我に返る。

「何してんだろ」

自嘲気味に呟いて、携帯電話をまた枕元に置き「はーい」と返事をして部屋を出た。



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