109: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:58:59.11 ID:c5e7bYk30
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彼がどう思っていたかは知らないけれど、私も彼も「そろそろ帰ろうか」が言えなくて、既に空っぽになったお皿を前にして、うじうじと取り留めのない話を繰り返す。
その中で、私は彼に子供の頃に抱いていた、将来の夢みたいなものを語った。
本当に子どもの頃の夢だから、漠然としていて、なんていうか幼稚なんだけれど、それでもずっと忘れられなかった夢。
お花屋さんとお嫁さん。
なんだか照れ臭くなって「……笑っていいよ」と、はにかむ。
彼は真面目な顔で「笑わないよ」と言った。
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