渋谷凛「輝くということ」
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108: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:58:30.25 ID:c5e7bYk30



数え切れないくらい乗った助手席に、数え切れないくらい二人で来たレストラン。

ほとんど毎日眺めていた横顔も、こうして料理を挟んで向かい合うのも、ついこの前まで、ぜんぶぜんぶ日常だったはずなのに、たった一年の空白で、こんなにも懐かしく思うなんて。

不思議だなぁ。

突如去来した言いようのない気持ちを胸に、料理を口に運ぶ。

彼の目には、かつての担当アイドルは、今の私は、どう映っているのだろうか。

ふと、そんな疑問が浮かんできた。

それをそのまま、彼にぶつけてみる。

すると、彼は「相変わらず、綺麗だよ。凛じゃなければスカウトしてるくらい」と言った。

男の人としての感想より先に、芸能事務所の人間としての感想が出てくるあたり、この人は変わらない。

やっぱり天職なんだろう。

「そう言う凛こそ、どうなの。俺は変わった?」

「ううん。変わらない」

「まぁ、久しぶりに会うとはいえ、まだ一年だもんな」

“もう”一年だよ。そう言いたいのを抑えて「うん」と返した。



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