107: ◆Rin.ODRFYM[saga]
2017/08/10(木) 00:58:02.95 ID:c5e7bYk30
*
翌日、十八時。
言われたとおり、それなりにおしゃれをして、家の前で迎えが来るのを待つ。
少しして、見覚えのある車が目の前に停まった。
「え」
びっくりして、思わず声が出てしまった。
その車が、プロデューサー……私の元担当プロデューサーの車だったから。
「久しぶり」
「え、え、なんで?」
「あれ? 凛が誘ってくれたんじゃないの?」
「え、どういうこと?」
「あー……そういうことか。いや、なんでもないよ。久しぶりに一緒にご飯、行こうよ」
何が何だかよく分からない、と私が困惑していると、彼が私に事の経緯を説明してくれた。
どうやら、私たちは余計な気を回されたらしい。
断る理由はなかったし、「じゃあ、ご飯行こっか」と助手席に乗り込む。
彼が「何か食べたいものある?」と聞くから、「いつものとこ」と返した。
123Res/80.36 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20