30:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 13:11:12.13 ID:5FDHqpH0O
そう言って、私は茶封筒を空け、中に入っていた一枚の紙を取り出した。内容は次の通りであった。
「秘 発呉鎮守府柱島泊地人事部 着五神島泊地司令部少佐 五神島泊地司令部少佐及び軽巡洋艦北上に対し、次の事を遵守することを命ず。
一、両者は兄妹関係にあるが、それを外部に分かるような行為は必ず控えること。
二、両者はお互いを必ず信じること。
上記を遵守できないことが判明した場合、双方の解職もあり得るので注意して職務を全うされたし。なお、本書類は自身の手帳等他人に見られない媒体に記録したのち必ず読めない状態にして廃棄する事。以上」
黙読しながら読み終えると、私らは顔を合わせた。
「なんだこれは……」
「なんだー。なんか普通のことじゃん。お兄ち、司令と私の関係のこととか、二人を信頼しろとかさ。――ってどうしたの司令官?」
どうやら、私と妹がここに配属になったのは何か意味があるようだ。
「これにはちゃんと従えよ」
「いや、分かってるって。せっかく入れたのに、ゲットファイヤーされることなんてしないよ」
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