28:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 13:09:25.16 ID:5FDHqpH0O
妹は艦娘の制服を着ているとは言え、私自身も着任したばかりだから、まだちょっと見分けがつかないのだ。
「えー。昔、私が船になって戦う夢のことをよくお兄ちゃんに話してたと言うのに??」
「あー、そういえば、そんなこともあったな。よく見ててうなされた夢だろう。でも、それだけじゃ分かんないよ」
そういえば、妹は小学生のころ一時期、船になって敵の船や飛行機と戦ったり、潜水艦を船から落として罪悪感に駆られたりする夢にうなされている事をよく私に話してくれた。艦娘はよく自分がなっている艦の一部の記憶を持っていると言うが、妹もまさにそういうことなのだろう。
「私はね、スーパー北上さまだよ☆」
「は?」
「このネタ知らないの!?」
「知らないよ。だいたい何だよ、その痛いポーズは」
「スーパー北上さまポーズだよ。かの有名な北上さんが編み出したポーズ」
私はため息が出た。こんな妹が海域に出て本当に大丈夫なのだろうか。
「ちょっと、ため息つかないでよ。お兄ちゃんの為にやってあげたのに損したわ」
「はいはい、かわいいね。まぁ、つまるところ、おまえは軽巡洋艦北上という訳だ」
「……え、あ、そうだよ。軽巡北上だよ」
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