213:名無しNIPPER
2017/09/21(木) 13:40:27.52 ID:yoGsi3kr0
「二カ月半前は八島にいるし、さっきから言ってますけど、私の妹は平群島泊地の所属なんですよ!! 変なこと吹聴されたんですよ。北上さんはっ!」
五月雨は紅潮して妹に反論する。妹はそれを聞いて小さくため息を吐いた。
「もう、妹の涼風ちゃんが今のを聞いたら悲しむよ? 私だって衝撃的だから、試合中は半信半疑でいたよ。で、試合後に涼風ちゃんの方から、さっきのこと色々教えたいなってラインのID教えてくれたの」
「…………」
五月雨の方は妹の言葉に返すこともなく、黙ったままであった。
「まー、はやいとこ、私が涼風ちゃんの話を信じた理由を教えてあげる」
そう言って、妹は、スマホをポチポチする。そして、五月雨にスマホの画面を見せた。
「…………ッ!!」
「――涼風ちゃん、今年の春に、ここ来たって言ってたよ。これはその時の写真なんだってね。これって、涼風ちゃんと五月雨ちゃん、そしてここに前までいた吹雪ちゃんと秋月ちゃんだよね?」
「…………」
五月雨は黙ったまま、妹が見せるスマホの画面を凝視した。
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