182:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 22:47:04.84 ID:hojLDG6p0
それから、私は妹に集合場所をラインで伝えると、五月雨と一緒に屋台の方へと行き、自分と五月雨のぶんのソフトクリームを買った。
五月雨にはオーソドックスにバニラソフトを買って彼女に渡した。五月雨は嬉しそうに受け取る。
あ、ちなみに私は断じて変な妄想とかで彼女にバニラソフトを買ったのではない。
五月雨が純白のバニラソフトをぺろぺろと舐めるところを見て興奮するために買ったわけではない。
もしそう言う事をやるなら、バニラソフトじゃなくてミルクソフトでするし……。
と、五月雨は早速もらったバニラソフトをちょこっと舌を出してぺろっと舐めて食べ始めた。
白いバニラソフトが五月雨の舌の上に乗り、口の中へと幸せそうに引き込まれていく。
おまけに五月雨らしく口のまわりに白いバニラをつけちゃって……。かわいい。
あゝ、私もバニラソフトになりたい……。
「し、司令? どうしたんですか?? 司令のソフト、溶けちゃってきてますよー」
「おっと、すまんすまん、五月雨が幸せそうに食べるから私まで幸せになっていた……」
ほんとうに五月雨をみていると幸せになれる。
私は抹茶ソフトを食べながら五月雨のソフトを舐める姿を眺めた。
ああ、かわいい。守りたい、この笑顔……。
「今日は、北上さんの成長したとこを見れて、私、嬉しかったです。私が教えたこと、ちゃんとできているし、私もちゃんとセンパイとして役目を果たしているって知れて良かったです!」
私の右横で五月雨は満足そうな表情でそう言った。
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