163:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 20:40:44.10 ID:hojLDG6p0
***
昇進試験会場である佐伯泊地に到着すると、私は試験に参加する妹と谷風とは別れて、五月雨と一緒に行動した。
昇進試験と言っても一般人からすれば、一日に様々な艦娘を近くで見られる機会なので、佐伯泊地の海岸には見物客が多く来ていた。
加えて休日ということもあり、屋台が出ていたりして半ばお祭状態である。
私と五月雨は屋台に行って、適当に冷たい飲み物とかき氷を買うと、海岸に二人腰を下した。
今日は曇りだが暑い。既に、目の前の佐伯湾では昇進試験が行われており、重巡四隻が砲撃戦を展開していた。
いやー、訓練用主砲と模擬弾を使ってはいるが、こうやって近くで見ると音に水柱と迫力がある。
観客の歓声も興奮に満ちていた。
「司令に問題です! あの子は何ていう艦娘でしょう??」
五月雨がかき氷のストローで、臙脂色のセーラーでショートの髪型の重巡を指す。
あのセーラーを着たツインテールでお嬢様出身の子が多いとされる三隈の事は、まぁ、気になるので知っていたが、ボーイッシュな彼女の艦名は知らなかった。
「みくまみくま、みくま……み、くま!?」
「はい、知らないんですね。司令……」
「ああ、知ってのとおり艦娘が三人しかいない司令部だから、こういうのに疎いんだよ」
「分かってますよ〜。だから、司令にも勉強して欲しいなって。あの子は最上型重巡の最上さんですよー。
ネームシップ知らないのに、同じ最上型の三隈さんを知ってるのってどしてですか?」
「あ、いや、育ちが良い子に私は興味があるから……。あ、もちろん、五月雨もそう言う意味では好きだぞ!」
214Res/213.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20