144:名無しNIPPER
2017/08/09(水) 19:59:21.45 ID:hojLDG6p0
クズ司令官はそう言うと、再び妹の近くへとやってきた。
「お前も一緒に乗っていくか? みっちり『教育』させてやるから、いい子になるぞ」
その言葉が怖かったのか、妹は私の手を反射的に強く握る。私も妹の手を握り返した。
「ははは! まぁ、お前の明日の勝利は保障してやるよ。谷風にも勝った時のご褒美と負けたときの『教育』の中身を言ってあるしな。あのご褒美なら谷風も勝ちにいくだろう。お前も有難く思うがよい」
「……谷風ちゃんのご褒美とセクハラってなんなのさっ?」
「それは明日にでも谷風に聞けばよい」
それからクズ司令官と谷風、従者の艦娘二人は漁船に乗り込むと、元来た海路を戻っていったのであった。
結局、谷風はうちでは入渠することはなかった。
漁船が去ったあと、妹は五月雨を気にせず、泣きそうな顔で私に抱きついてきた。
「こ、こわかったよー、おっ、し、司令官っ……! それにあんなの酷いよ。谷風ちゃんもあんな子だなんて……っ!」
私は黙って妹を撫でながら、五月雨のほうを見つめる。
五月雨も相当ショックだったのか、何も言わずに放心状態でそこに立ち尽くしていた。
「……ううっ、私、司令官のとこに所属されてホントによかったよ……。あんなとこだったら、私、私……っ!」
「そうだな……北上……」
自然と私も妹を抱きしめる。妹がもしも、自分の司令部所属でなく、あんな司令部の所属になったらと考えると、戦慄した。
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