【艦これ】「泊地を継ぐもの」
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14:名無しNIPPER
2017/08/08(火) 13:00:03.87 ID:5FDHqpH0O

 夕方、私は夕飯を食べに食堂に入る。食堂と言ってもカウンタ席とテーブル席を合わせて十人入れるかどうかの小さな所だ。カウンタの奥では五月雨がトマトシチューを作っていた。
 ……って、量多くない!?
「今日はトマトシチューか。楽しみだよ」
「そう言ってくれて嬉しいです!」
「でも、量多くないかい? これで二人分って多くない? 私は草食だからそんなに食べないけど……」
「……えっ! あ、そうなのですか?? それは残念です……男の人っていっぱい食べる方が多いと思ったので……」
 いやいや男の人でもこんなには食べないだろう、と私は苦笑いする。ドジだから作る量を間違えたのだろうか。
「でも、君が作ってくれたものだし作り置きで何日か分けて食べても私は構わないよ」
「えへへ、なんか嬉しいです」
 それから私と五月雨はカウンタで二人ならんでトマトシチューとこんがり焼けたフランスパン、そして白ワインを頂いた。まずは、司令官着任記念ということで、乾杯した。五月雨も白ワインを飲む事に驚いたが、よくよく考えたら軍属の者は十六歳くらいから酒が許されるのだ。


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