12: ◆K5gei8GTyk[saga]
2017/08/06(日) 23:52:49.69 ID:ao4zzOCX0
あっという間に食べ終えてしまった彼の目線が、あたしのお弁当箱に注がれては、逸らされる。
なにかを我慢しているかのような、でも必死にそれを隠しているような。
あたしはつい嬉しくなって、提案する。
「……よかったら、食べる?」
「いいのか!?」
間髪入れず返事が返ってきて、思わず苦笑しながら、手に持っているお弁当箱を差し出した。
好きな人の為に作ったご飯を、美味しいと言って食べてもらえることが、こんなに嬉しいなんて知らなかった。
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