大石泉は天才が嫌いだった
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14: ◆30lx83ehPU[saga]
2017/08/05(土) 22:14:11.01 ID:W2SDnvMcO
「こっち見てよ!!」

思い切り地団駄を踏み、そう叫んだ。
晶葉は目を丸くして振り返る。

「話をする時は相手の方を見てよ!会話をしてよ!!普段から時間を気にしてよ!謝るくらいなら反省してよ!行動で表してよ!!」

廊下に響くことも気にせず、声を張り上げる。

「お、おい泉どうした…」

「どうもしてない!!私は、ずっと思ってたことを言ってるだけ!!」

冷静になるだとか、一旦落ち着くだとか、そんなことは泉の頭の中には無かった。
ただ、溢れる想いを止められなかった。

「あ、ああ、その、すまな

「謝らないでよ!!どうせ改める気もない癖に!白々しい口だけの謝罪なんて聞きたくない!!」

晶葉が何を言っても火に油を注ぐだけだった。泉の頭に身体中から血が集まり、今にも血管が破れそうなほど熱かった。



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