ある門番たちの日常のようです
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81: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/17(木) 00:22:05.02 ID:NMLZvzgs0



(#ФωФ)「用意、用意、用意…………降下、降下、降下!!!」

対空砲火が途切れた刹那の隙を突き、空中に身を躍らせる。そのまま体を下に向け、僅かに四肢を広げて滑空の姿勢を作りながら地面に向かって加速していく。

ヘルメットと薄いながらも防寒性能に優れるウィングスーツのおかげで寒さや風圧を殆ど感じることはないが、弾丸の如き速度で街並みが迫ってくる視覚的な圧迫感からは逃れられない。しかも空に舞う“餌”を撃墜すべく、地表やトゥロマ川から撃ち上げられる嵐の如き対空砲火の直中に突っ込んでいくわけだ。

ともすれば細めそうになってしまう眼を意識して見開き、視界を狭めぬよう尽力する。

《Albatross-Team,?Engage!!》

眼下を、機影が駆け抜ける。プラット・アンド・ホイットニー?F135エンジンの稼働音で冷え切った夜気を震わせ、F-35ライトニングが港湾部に乗り上げ市内への侵入を開始した深海棲艦に向かって突っ込んでいく。

《Albatross-01,?Fire!!》

《Albatross-02,?Fire!!》

『ォオァアアアアアアアアッ!!!?』

両翼下部から切り離される、計4発のMk84爆弾。

『───ァアッ……』

火柱が上がり、直撃を受けた駆逐ロ級と思わしき“艦影”が仰け反る。上陸したばかりだったロ級はよたよたと後ろに向かって数歩蹌踉めき、弱々しい鳴き声を──実際に聞こえたわけではないが──天に向かって上げた後仰向けにトゥロマ川に転落した。


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