ある門番たちの日常のようです
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79: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/16(水) 23:46:27.81 ID:xMn+FauW0
「敵群体、当機並びに前衛部隊への砲火更に激化!」

('、`*川「港湾部に殺到している個体はほぼ全て此方に射線を向けています。接近する後衛部隊に攻撃が向く様子はありません!」

( ФωФ)「よし、そのまま引きつけ続けろ。とにかく銃火をばらまき一瞬でも長く奴等の眼を此方に引きつけるのである」

「「「了解!!」」」

1秒後には至近弾や直撃弾によって痛みを感じる間もなくこの世から消えたとしても不思議ではない砲火の中を、パイロットの文字通り命懸けの努力と奇跡に等しい幸運によって辛うじて無事でいる状況下。

臆病なものなら戦意を失い泣き叫んでいるような有様の中で、オペレーターたちは全員自らの職務を全うし続けている。

そんな彼らの姿を見てばかりいるわけには行かない。

我が輩もまた、職務を全うすべくクリスヴェクターを胸に抱えウィングスーツの下にしまい込む。

('、`*;川「…………本気で行く気ですか?」

( ФωФ)「当然だ。百聞は一見にしかずと言うであろう。

前線の状況を我が輩自身が肌で感じなければ、的確な指示など出せん」

自衛隊の一員として作戦を立案した青ヶ島の一件のように、ぬくぬくとした後方で戦闘の指揮を執るのはどうにも性に合わない。

戦国時代の名将、朝倉宗滴公のような「常在戦場」こそ指揮官としての理想であるべきだ。

どれほど腐った人間になろうとも、机上の数字だけ眺めて戦争をした気になれるほど腐りきった存在には、我が輩はなりたくない。


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