ある門番たちの日常のようです
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78: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/16(水) 23:27:49.18 ID:xMn+FauW0
拍子抜けするほど敵はあっさりと此方の策にかかったが、気を抜けるような状況では未だにない。

いかにも指揮官機然とした存在感があるC-17を前に出して囮の効果を強めた結果我が輩自身が吹き飛ばされかねないという事もあるが、それ以上にせっかく艦娘の損失が未だ0なのだ。

地上に彼女達が完全に展開しきるまでは、その状態を維持したい。

( ФωФ)「対地射撃開始!」

「Yes sir!!」

通常輸送機は武装がなく、せいぜいミサイル攻撃を回避するためのフレアや最低限度の自衛用に機首や後部に小口径の機銃が配備されているものがある程度だ。

ただし、“海軍”仕様かつ管制機用の改造モデルであるこのC-17は少々事情が異なる。

オペレーターが端末を操作する。それに伴い両翼に装備されたM61 20mmバルカン砲塔と機体下部に格納されていたボフォース L60 40mm機関砲が起動し、港に蠢く深海棲艦の群れをにらみ据えた。

「Open fire!!」

『ウォアッ!?』

『ガァッ!?』

『ォオオオオォオオオッ!!!!』

撃ち下ろされる弾丸。三条の火線が群れの直中に突き刺さる。

無論ヒト型はおろか駆逐イ級にすら効果的なダメージを与えられる攻撃ではないが、知能が低い非ヒト型なら挑発効果は十分だ。

尋常ならざる肺活量を持って吐き出された咆哮が、入り乱れる砲声とジェット音を容易く切り裂いてここまで届いた。

一拍遅れて、声の主が放ったと思われる砲弾が機体の間近で炸裂する。


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