ある門番たちの日常のようです
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463: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/23(月) 22:00:49.00 ID:wQDSgDey0
('A`)「隠し事は苦手なんではっきりと言うが、この作戦の成功確率は低い。どれだけこっちに都合よく計算しても30%あるかないかってところだ。よしんば成功しても、ドレスデン防衛軍が受ける損害は計り知れない。

それは、この大隊も同じだ。何人死ぬか────いや、何人しか生き残れないかは、正直俺にも解らない。全滅したって何もおかしくない」

…………ほれ見ろ、素直にミルナ中尉やサイ大尉に任せりゃいいものを俺にやらせたばっかりにこのざまだ。今やサイ大尉の後ろに並ぶアメリカ海兵隊を除いた全員が葬式場のように陰気な顔つきで俯き、今にもすすり泣きが聞こえて来かねない。
  _
(;゚∀゚)「………」
 _,
ξ゚听)ξ「………」

ジョルジュが「オイオイ大丈夫かよ」とでも言いたげに目配せを飛ばし、戦車隊の乗組員達が並ぶ列からはツンも怪訝な表情で俺を睨む。

そんな顔しないでくれよ。なにせ俺は純粋な人間なんでね、副官に真摯にアドバイスを受けたから実行しただけさ。

……そうだな、どうせなら“徹底”するか。別に俺だって、率先して部隊の労働意欲を下げたいわけでもない。

せめて、せいぜい肩の力を抜いてこいつらが戦えるよう努力しよう。

('A`)「………そんな、地獄そのものの方がよほどマシな作戦に、今からあんたらは駆り出される。一応この大隊の現場指揮官である俺は、きっとあんたらにこう言わなきゃ行けないんだ。

祖国のため、人類のために、命をなげうって戦えってな」

('A`)「でも、俺はそんなこと死んでも口にするつもりはない。

俺自身、そんなことこれっぽっちも思っちゃいない」


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