462: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/23(月) 21:47:42.69 ID:wQDSgDey0
機動迎撃大隊………イヨウ中佐曰く「何でも屋」。それを構成するのが、ジョルジュ、ミルナ中尉、サイ大尉、ツンの四人を先頭に俺の前に並ぶ約1000人。
居並ぶ顔ぶれは本当に様々だ。ドイツ・フランス合同旅団から引きぬかれたフランス兵もいれば、サイ大尉に着いてきて共に編入されたアメリカ海兵隊もいる。俺やミルナ中尉の部下だった顔ぶれもちらほらあるし、どうも学園艦から志願してきたらしい年端もいかねえガキも、ほんの数人だがツンの後ろで列に加わっていた。
だが、今はその誰もが緊張と隠し切れない恐怖を浮かべて俺に視線を向ける。
無理もないよな。なんせ、今から参加させられる作戦が作戦だから。
('A`)「さっきも聞いたとおり、俺達の“この部隊”としての初出撃は間もなくだ、作戦要綱に変更はほぼない。
現在このドレスデンに向かって南進している深海棲艦の群体を、市街地付近まで引きつけて機甲戦力を集中運用し攻撃。
陸空連合軍並びに艦娘部隊との緊密なる連携によってこれに甚大な損害を与えた後、反転攻勢を以て敵制圧下に置かれたラーデンボイル、マイセンを奪還する。
今回の目的はただ敵の攻勢を押しとどめるだけじゃない。直後に行われる反攻戦まで含めての1セットになる」
要は、機動防御戦術の発展系と言える。地獄のヨーロッパ戦線における反撃の始まりとしてはなかなかど派手な花火になることは間違いない。
当然、「成功すれば」というのが大前提だが。
('A`)「進撃してきている深海棲艦の数は、あくまで概算だが優に300を越える。それも、後方での敵の動きを見るにこの一波ではほぼ間違いなく終わらない。
おまけに何とか敵の攻勢を撥ねのけて攻勢に出ることができたとすれば、戦線維持のため更なる増援が派遣される可能性が高い。
少なくとも、第二次マレー沖海戦の4倍弱。総司令部が計算している、俺達を含むドレスデン防衛軍が相手取らなければいけない深海棲艦の総数だ」
「「「………!」」」
1000人が、ほぼ同時に息を呑む音が広場に満ちる。
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