ある門番たちの日常のようです
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461: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/23(月) 21:37:19.71 ID:wQDSgDey0

壇上で後ろに立つティーマスが、小声で囁きながら俺の脚を他の奴等にバレぬよう小突く。痛みに顔を少ししかめながら誤魔化してみせたが、眼前の1000人分を遙かに凌ぐ強く鋭い眼光を背に感じたので直ぐにやめた。

('A`)「………つってもさ、真面目な話俺に何を言えってんだよ。割とマジでイヨウ中佐何を考えて俺をこの場に引っ張り出したの?階級だって高くねえしミルナ中尉やサイ大尉みてえに気が利いたことも言えないっての。いじめ?いじめなの?」

( <●><●>)「別段気の利いた事なんて言わなくていいですよ。貴方の口べたさ加減じゃ泣いてる5歳児だってあやせやしないでしょうに」

('A`)「お前俺の部下だよね?実は俺の暗殺を狙ってる悪の組織の手先とかじゃないよね?」

ぶっちゃけ事実なのがまた悲しくなる。

( <●><●>)「それと、少尉は“ドク=マントイフェル陸軍少尉という存在”が声を掛けることの効果をどうも過小評価している節がある。

別に上手くやらなくていい、少尉が言いたいことを適当に並べるだけで十分です」

('A`)「心温まる激励どうも」

デキる部下を持って幸せだね、あぁ。涙を禁じ得ないよ。

('A`)「………………はぁ」

とはいえ、この場に立ってしまった(立たされてしまった)以上逃げ場はない。それに、時間も刻一刻と迫っている。

('A`)「──────今回の作戦で、あんたらの指揮を取るドク=マントイフェル陸軍少尉だ」

だから俺は、部下のアドバイスを受け入れつつ観念して口を開いた。


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