ある門番たちの日常のようです
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455: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/22(日) 23:45:25.13 ID:N6bKefKp0
無論我が輩としても、“日本の国益”など人類が完全に消滅すれば戯れ言にすらなりはしないと理解している。だから多少は我が国にとって不利益が生まれようとも、より迅速かつ強固に“超国家的な軍事機構”を作り出す方法があるなら其方を優先することは吝かではない。

だが、現実はどうだろうか。滅びの危機にあるヨーロッパですら、未だ完全な団結は為されていない。誰もが“自分は滅びずに済むかも知れぬ”となんの根拠もない希望に縋り、国家の指導者共は国益ですらない“私益”が揺らぐことを恐れて隣国の危機に目をつむり耳を塞ぐ。

我が輩が敬愛して止まぬ眼鏡フェチ漫画家の現行作品で、かつて第六天魔王と呼ばれた男が口にしていた台詞を思い出す。

( ФωФ)「『奴らがどんなに強大だろうが領主は軍権を絶対に手放さねぇよ。

その「世界滅ぼし軍」に最後の城を攻められて最後の尻に火がついて腹切る直前までそのまんまだバーカ』」

彡(゚)(゚)「ホンマノッブはええこと言うわ」

(′ФωФ)「偉人の含蓄ある名言の後に漫画の台詞を添えるとは我ながら低俗でしたな」

彡(゚)(゚)「いやいや、ワイも漫画は好きやで……それに、その台詞は多分真理やしなぁ」

国家権力が存在する限り、そしてその中に為政者達が抱える「個人の権益」が内包される限り、彼らの多くが軍権を手放すことは有り得ない。なぜなら軍権とは、多くの事柄からそれらを守ることが、或いはそれらを肥やすことができる存在だからだ。

故に、軍権が及ばぬ範囲から奴等の権益を奪い取り、それらを担保に軍権を“差し押さえる”必要がある。そして必死に働けば権益と軍権を増やして返してやると、餌をちらつかせて手懐け、忠実な猟犬として解き放つ。

困難で遠大な話だが、そうでもしなければ深海棲艦の物量に即時対応できる軍事機構は設立し得ない。

そして“艦娘”という深海棲艦に対抗できる資源の最大保有国が日本である以上、この島国が政治力を最大限に活用してこれを成し遂げるしかないのである。


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