ある門番たちの日常のようです
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454: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/22(日) 23:33:30.78 ID:N6bKefKp0
コチコチコチコチコチ。

総理大臣執務室の壁に掛けられた時計が、静まり返った部屋の中に五つ音を刻む。

彡(゚)(゚)「……………キッツいなぁ」

5秒間続いた沈黙に終止符を打ったのは、この国の最高権力者の方だった。

彡(゚)(゚)「五年、或いはそれ以下か。艦娘利権盾に取った今の外交路線じゃもう時間が足りないやんけ」

( ФωФ)「間違いなく足りません。が、首相には引き続き今の方針で各国をとりまとめていっていただきたい」

彡(゚)(゚)「……日本を中核とした、【世界統合海軍】の設立なぁ」

( ФωФ)「ええ。深海棲艦の無限に等しい物量と人類が相対するためには、これ以上の策は存在しません」

彡;(゚)(゚)「うーーーーん…………」

南首相は難しい表情で腕を組み天を仰いだ。

ギョロリギョロリ、不気味に大きい両眼が天井を意味もなく見回す。

彡;(-)(-)「そら、アンタの立案通りに行けば軍事的にも大きいし、日本にとってもこの上なく巨大な利益が転がり込む。そう言う意味ではワイも賛成やで?

でも、時間はあるんか?」

( ФωФ)「作ります。

先も言いましたが、保って五年という時間は“双方が”なんの進歩もなく現有戦力でぶつかり続けた場合の試算であります。我が輩たちの技術革新や軍拡の速度が向こうを上回れば、逆転とまでは至らずともこれを引き延ばすことは幾らでもできる」

彡(゚)(゚)「儲からなくなるのは嫌やけどこの際国益ガン無視して連合軍設立の方に全リソースツッコむのも」

( ФωФ)「6年前付け焼き刃の団結で深海棲艦への対抗を声高に叫んでいた国際社会が今どんな有様か、首相閣下はお忘れでありますか?」

彡;(゚)(゚)「むむむ」

( ФωФ)「何が むむむ だ!」


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