ある門番たちの日常のようです
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452: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/22(日) 23:22:47.79 ID:N6bKefKp0
では、何故【Black Bird】がこれほど恐れられ、実際に人類の航空機を相手にして一方的に制空権を奪うことができるのか。最大の理由は、その旋回性能にある。

奴等は、超音速域においての“自在な旋回”を可能とする。

( ФωФ)「ロックオンしても後ろを取っても、此方の最高速に匹敵する速度で急上昇や急降下をして視界から消える、振り切ったと思っても音速旋回で此方は為す術無く後方に占位される……たった一晩で、人類が保有する既存の戦闘機は全て過去へ置き去られました」

唯一の弱点は火力の貧弱さだが、空対空戦闘においてはそれでも十分すぎる破壊力を持つ。あの航空力学を無視した馬鹿げた旋回性能があればさしたる問題にはなるまい。

( ФωФ)「確かに護衛航空隊はかなり速い段階で奴等の接近を捕捉していたから、少なくともルールほど一方的になった可能性は低い。だが、F-35といえどあの黒鳥相手では勝算は1割もあるまい。それでも、向こうはその1割で受ける損害すら嫌ってろくに戦闘せず離脱した。

向こうにとって今回のムルマンスク攻撃が、我が輩たちが思っていたよりも遙かに価値が低かった証左であります」

彡(゚)(゚)「その1割すら嫌いたいほど向こうにとって希少な兵器だった可能性もあるやろ」

( ФωФ)「完全に否定はしません。が、深海棲艦が正真正銘“本腰”を入れた欧州攻勢においては深海棲艦側はベルゲン上空に50機を越える黒鳥を投下しました。

そしてこの戦闘においては、向こうは僅か四機ながら被撃墜機を出しています。損耗を嫌ったとしても、やはり此方を一機も撃墜せず退くのはやり過ぎと言わざるを得ません」

彡(゚)(゚)「………まぁ、そっちの方が合点はいくわな。何の工夫もなく同じやり口にボコボコにされた敵の爆撃部隊の醜態にも説明がつくわ」

ふむ、やはりどんなに気にくわなくても理解力の高い相手との会話は疲れなくて済むからいい。



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