373: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/14(土) 22:18:42.94 ID:1FFMfYnF0
………とはいえ、それは“今”ではない。
(゚、゚トソン(今は、日本を排除することで失われる“国益”の方が日本自体に侵されるそれよりも遙かに大きい)
【深海棲艦】という人類共通の敵がアメリカにとっても重大な脅威である限り、其方への対処を優先する。
敵の敵は味方、だ。日本との「水面下での戦争」は、深海棲艦の脅威が縮小されるか───かの島国が深海棲艦を上回る脅威となり得るまではお預けだ。
(゚、゚トソン「それで、ミナミ首相。イスラームの介入規模は?」
彡(゚)(゚)《入ってきた情報を聞く限りせいぜい4〜500人程度ってところやな。練度は極めて低いらしいから有名所でもない》
ミナミにとってもそれは同じなのだろう。最高司令官補佐の役割という名目で主要な“海軍”関連の情報を一手に握る権限を持ちながらアメリカへの情報共有を怠ったこともないし、“海軍”の権益も独占するような真似はせずアメリカや協力国に一定以上の見返りが出るよう気を配ってはいる(その気配りがまたトソンからすれば小賢しいのだが)。
トソン=カーヴィルもヨシヒデ=ミナミも、幸いなことに今戦うべき相手を冷静に見極められる程度には優れた政治家だった。
彡(゚)(゚)《大方独仏のいざこざでロシアが動いたことに対する威力偵察の一環やろ。ロマ助は首謀者の確保を潜入部隊に命じたらしいがおそらくほぼ意味は無いで》
(゚、゚トソン「捨て駒にされるような下部組織なら自分たちが誰に依頼されたのかすら知らないでしょうからね。そもそもその500人が一つの組織なのかすら怪しいです」
ヨーロッパ方面からの避難民受け入れの影響などで周辺国の混乱が激しかったとはいえ、500人規模の危険思想を持った集団だ。そんなものが一時に動くならロシアや日本の情諜報機関か、アメリカのCIAが爪の先程の兆候でも事前に察知して報告を上げていたはずだ。
優秀な組織なら或いはそれだけ大規模に動いても捕捉されない可能性もあるが、前線から届いた直々の報せによってその可能性も潰えた。
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