ある門番たちの日常のようです
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366: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/14(土) 00:12:33.72 ID:1FFMfYnF0
────あぁ、本当に。自身の置かれた状況が、ロクでもなさ過ぎて笑えてくる。

(,,#゚Д゚)「ファルロ、一つだけ朗報だ!!」

(; ̄⊥ ̄)「この状況のどこが!?」

(,,#゚Д゚)「ムルマンスクの民間人もてめえの同僚も、とりあえず大半は本意で“反逆者”になったわけじゃねえってことが解った!!」

どうやっての部分は不明だが、ともかくこの街にいた人間の大半は“深海棲艦”と化した。元々圧倒的だった物量に「質」が加わり、街の至る所で分断包囲されている俺達には増援の見込みもなく、機甲戦力は皆無で艦娘戦力も乏しい。

そしてこれほど危機的な状況であっても───寧ろ危機的な状況であるからこそ、俺達のやらなければいけないことは変わらない。

今の目的は一つ。ロシア軍の新鋭艦娘【Гангут】の迅速な救出と鎮守府施設の奪還。しかもさっきまでと違い、身体に化け物を寄生させたゾンビの群れを薙ぎ倒しながら爆撃が始まる前に完遂するという条件付き。

困難なんてもんじゃない。孤立無援、四面楚歌、最低最悪にも程がある任務。





だからどうしたって話だ。

「この状況で何笑ってんのさ、気色悪いなぁ」

(,,゚Д゚)「ただの苦笑いだ、他意は無いさ」

地獄の底よりよっぽど酷い戦場も。

ジェームズ=ボンドが音を上げてもなんの不思議もない、絶望的な難易度の任務も。

クソッタレた、B級映画モンスターの出来損ないみたいな奴等との戦争も。

今に始まったことじゃあない。

(,,#゚Д゚)「総員、構え!!!」

全てが、俺にとっては“日常”の一部だ。


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