365: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/13(金) 23:33:36.59 ID:m2mV5F3y0
そして、人生ってのは“希望的観測”はほとんど当たらないくせに“悪い予感”は概ね現実になる、クソゲーオブザイヤーも真っ青の超絶鬼畜仕様だ。
《Spartaチームより空挺部隊各位、応答を願う!》
程なくして無線から聞こえてきた叫び声によって、俺が想像した“最悪”は既に現実になっていたことを知る。
《当方を包囲していた民兵集団より多数が深海棲艦に類似した生物へ変態、攻撃を受けている!!もう6人やられた、至急増援を頼みたい!!》
《ChaserよりSparta、こちらも同様の状態だ!周囲に“新型”の深海棲艦が少なくとも20体前後、三名が死亡!》
《Coyoteより各部隊、伊-401中破!艦載機の発艦困難!》
《こちらRabbit、“大物”が複数体俺達の方に向かってきている。拠点の維持は困難、悪いが離脱する》
《対空砲火が激しすぎる、そこら中に敵艦が沸いて出やがった!航空支援の継続が困難、Seeker全機速やかに後退しろ!》
(,,;゚Д゚)「……ド畜生!!!」
無線機を地面に叩きつける代わりに、全力でブレイドを振り下ろす。唐竹割りにされた寄生体の屍が、床に落下してビクビクと跳ね回る。
「…っ!なぁギコさン、今の通信ってヤバくねえか?!」
(,,#゚Д゚)「ああとんでもなく激ヤバだ!てめえの上司の映画趣味並みにな!!」
「それホンッッットにヤバいね。どうすんのさ」
(,,;゚Д゚)「どうするってもなぁ……」
はっきり言ってしまうなら、“どうしようもない”。その気になればル級までは縊り殺せるあの筋肉野郎ほどの武力も、十の戦力で万の敵を翻弄し選るロマさんほどの知力も俺には無い。逆に時雨と江風に、“あの”青葉のように単騎で云十体の深海棲艦を薙ぎ払える力量は流石に備わっていない。
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