ある門番たちの日常のようです
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361: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/10(火) 22:02:25.44 ID:jnMs5GG00
ブレイドを振り上げ、一度潰れた頭部の鼻先辺りを斬りつける。ついで目元と胴にも一撃ずつ加え、身動き一つないか、微かな息づかいでも聞こえないか全神経を集中して探る。

本当はこの僅かな時間でも切り上げて地下二階へ踏み込みたいところだが、相手は深海棲艦だ。一秒の油断が原因で部隊が全滅したっておかしくない。

(,,゚Д゚)「こっちの“新型”は江風が撃破した!Ostrich、そっちは!?」

( ゚∋゚)《Верныйが無事始末してくれた!流石は元とはいえ“海軍”出身者だな、あっという間に沈めやがった!

────Ups……》

賞賛の声が、無線の向こうであっという間に悪態混じりの呻き声に変わる。

理由は聞くまでもない。………たった今、俺もその「原因」に直面したのだから。

(,,゚Д゚)「…………クソッタレ」

下から、地下二階から迫る足音。50、いや、100は越えるだろうか。猛然と、俺達の方へ駆け上がってくる。

『『『キェアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』』』

極上の玩具を見つけたとびきりしつけの悪いガキで構成された集団が声を限りに上げているような、不快なわめき声を伴って。

(,,#゚Д゚)「くるz『ギィヤァアアアアアアアアアアッ!!!!』

他の奴等に叫ぶより前に、先陣を切って地下通路から勢いよく飛び出した“人影”。頭の左半分が破裂していたそいつは、傷口から生えた黒い頭部と青白く粘着質な光を放つ胴体を持った何かを勢いよく俺に伸ばしてきた。

『キィアアアアアッ───ア゛ッ』

(,,#゚Д゚)「まだ来るぞ!」

ブレイドを翻して、歯をかちかちと鳴らしながら迫ってきた“何か”の首を切り落とすと、青い液が噴き出して床や壁を塗らす。間を置かず、階段口で倒れ込んだそいつの胴を踏み散らして互いに押し合いひしめき合いながら更なる群れが廊下へと溢れ出る。

あぁ畜生、ジョージ=A=ロメロはもうあの世に逝ったはずだろ!

今更ゾンビとエイリアンの夢のコラボだなんて勘弁してくれや!!


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