362: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2017/10/10(火) 22:48:23.02 ID:jnMs5GG00
(; ̄⊥ ̄)「Огонь!Огонь!Огонь!!!」
『『『キャアアアアハアアアハハハハッ!!!』』』
床に伏せた俺と江風の上を、ファルロ達ロシア兵と“海軍”兵の一斉射が飛び過ぎる。腐りかけの人体が銃火の雨で弾け飛ぶ音が頭上から降ってくるが………足音は押しとどめられつつも止まる気配は全くない。
『ジャギャアッ!!!』
「ウァッ……」
“奴等”の内の一体が胸元を破裂させ、そこから凄まじい速度で伸びていったエイリアンもどきがロシア兵の一人に食いつく。喉元を食いつぶされたそいつは呻き声すらまともに上げられず、そのまま頭部を引き千切られ血潮を天井めがけて噴き上げた。
『ギイィッ!!!』
(,,;゚Д゚)「っの野郎!」
別のエイリアンもどきが、今度は再び俺に狙いを定めて首を突き出してくる。咄嗟に床を蹴って仰向けに転がり狙いを外すと、上半身だけ起こして刃を力一杯横に振る。ブツリ、と断裂音がして、切断された頭部だけ残して白い胴体が制御できなくなった消防車のホースのように体液を撒き散らしてすっ飛んでいく。
『ギィアッ!!!』
「おりゃぁっしょいっ!!!」
江風の方に襲いかかった首も、手斧で頭部を唐竹割りにされて絶命する。立て続けに2体がやられて流石に少し怯んだのか化け物共の攻勢が緩んだ隙に、俺と江風は床から起き上がってファルロと時雨達の下まで一度後退する。
『ギッ、ギッ……』
『ギァアアア………』
ファルロ達の猛射によって群れを構成する個体の大半が人体部分に大きな欠損が発生しているものの、奴等それ自体がダメージを受けた様子は無く胸や腹、うなじ、肩口など様々な場所から生える何十という寄生体はウネウネと元気かつ不気味に蠢いている。
ただし、“生長”を始める個体は今のところ見られない。まぁ、向こうもこれだけ密集していると流石に全個体が一斉にあの巨大な姿へ生長というのは難しいのだろう。
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