ある門番たちの日常のようです
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349: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/10/06(金) 00:06:48.97 ID:aiRar0RB0
(,,;゚Д゚)「野郎!」

「ヴァッ……』

出口に差し掛かった“そいつ”の顔に肘打ちをぶち込んで押し返し、身体を反転させAK-47の銃口を向ける。扉を挟んだ反対側でファルロも同じ動きをするのが視界の端に写り、更に二つの火線が蹈鞴を踏んで後退した奴の両肩に突き刺さる。

断裂音がして、左手も肘の下から先が消えた。吹っ飛んだ腕はぼんっ、ぼんっと体育館の床に弾むバスケットボールのような音を残して階段の下へと転がり落ちていく。

「こいつ……なンで……!!」

当然の話だが、人間の身体は18挺のアサルトライフルから放たれる弾丸に身体中を穴だらけにされて生きていられるほど丈夫ではない。だが、弾雨の只中に立つその男………“男のようなもの”は、まだ動いている。

「なっ……ンで!死なねえンだよ!!!!」

肉片が削られて四肢のあちこちから骨が垣間見え、両腕が欠損し脳漿が頭からこぼれ落ちて行く中でも未だに声を放ち前進を続ける。最早人間としての原型すら徐々に崩壊しつつあるその物体の姿を目の当たりにして、江風が叫んだ。

その声が震えていた理由は、おそらく通路に充満する冷気のせいではない。


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