ある門番たちの日常のようです
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295: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/21(木) 23:31:35.72 ID:M1x5lU2S0
ともあれ、爆風を利用して一気に移動距離は稼げている。

青葉はホ級flagshipの影に隠れながら、この日初めて起動した20.3cm連装砲と15.5cm単装砲に弾薬を装填した。

「索敵も砲撃も雷撃も────青葉にお任せ!!!」

『ッ!』

路上に飛び出しながら立て続けに二発、主砲を放つ。距離にして直線100mほどの位置に立っていた“人影”が横に跳び、砲弾を躱す。

「追加取材入りまーす!!」

『────!!』

間髪を入れず、着地際に併せて副砲も射撃。第4世代戦車でも一撃で吹き飛ばせる威力を誇るその砲弾に向かって、“人影”は起き上がり様に勢いよく拳を振り上げる。

天高く打ち上げられた砲弾は、更に50m程先まで飛んだ後ようやく地面に突き刺さって火柱を上げた。

『♪』

「わわっ、とと!?」

“人影”の手元で銃火が瞬いた。機銃弾が雨霰と飛来し、ホ級の屍と地面を削ってあたりに肉片や石片を撒き散らす。

「っくぅ!?」

塞がれた視界、そこに紛れてすかさず飛んできた砲弾を、ボクサーのダッキングのような動きで辛うじて躱す。

1分に満たない僅かな攻防で、青葉は痛感した。

今までの深海棲艦と、この個体は格が違うと。


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