ある門番たちの日常のようです
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221: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 21:20:23.12 ID:WGfcJS2B0
《ChaserよりWild-cat及びOstrich、ムルマンスク鎮守府を視認。もう10分程で侵入する》

《此方Coyote。目標より東に約1.5km地点、クニポヴィチャ通りまで進出。現在民兵と交戦中》

《Rabbit、予定通り目標地点南東の大学構内に突入。現在順調に制圧中、オーバー》

《Sparta、鎮守府南600M地点に到達。後五分ほどで到着・突入するが注意事項はあるか?》

(,,゚Д゚)「Wild-CatよりSparta他各隊に通達、ロシア正規軍のムルマンスク守備隊が武装蜂起に加担していることが判明した。戦力はおよそ700名、海軍基地・鎮守府内にほぼ全戦力が立て籠もっている恐れあり。

突入時は十分に注意しろ」

《了解した。作戦行動を継続する》

声を掛けた無線機からは、作戦が「順調」に推移している様子が次々と上がってくる。【Sparta】からの問いかけに返答しつつ、俺は少しだけ眉を顰めた。

(,,゚Д゚)(順調すぎるな)

他の部隊にも軽巡や駆逐の艦娘が──それも俺のところの二人ほどじゃないがイカレたメンツが組み込まれている上、脇を固める部隊も“海軍”の中でも上位に位置する精鋭揃いだ。敵を悉く“鎧袖一触”で叩き潰していたとしても、それは当然のことであって別段不思議なことじゃない。

だが、この場合“抵抗それ自体”があまりにも少なすぎる。深海棲艦の襲撃数が少ないのはまだロマさんたちが暴れ回る港湾部に引きつけられているからで納得するとして、問題は“民兵”による反撃の少なさ。

ムルマンスク市の人口は事前情報によれば30万人強。欧州陥落に伴う戦時疎開を考慮しても、15万〜20万は確実にまだいたはずだ。文字通りの“人海戦術”で俺達を攻撃することも十分に出来るはずで、それをしないどころか交戦報告自体が極端に少ないのはどういうことだろうか。


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