ある門番たちの日常のようです
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220: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/06(水) 21:09:37.60 ID:WGfcJS2B0
(,,゚Д゚)「……で、お前はいつまで固まってんだよ」

┌(;゚∋゚)┘そ「………ハッ!!?」

そのまま銅像になりそうな勢いで硬直していたダチョウ野郎の元まで歩み寄ってその肩を叩くと、ようやく巨躯が時の流れを取り戻した。ドンドンと二歩歌舞伎役者みたいな動きで前に進んだ後、Ostrichは額に大量の冷や汗を浮かべながら俺を顧みた。

(;゚∋゚)「…………すまん、ファルロ提督の声が予想外に大きくて半ば気を失っていた」

(,,;゚Д゚)「……お前よくさっき生き残れたな」

(;゚∋゚)「……戦場はホラ、来るの予め解ってるし……」

いや、それにしてもビビりすぎだろ。ダチョウって実は滅茶苦茶臆病らしいけどまさかそっちが由来じゃないだろうなコールサイン。

(,,;-Д-)「……まぁいいや。んで戦力の再編はどうだ?」

( ゚∋゚)「……問題なく完了している。他のロシア連邦軍12名の武装点検も終わった。

俺達と交戦した包囲網の奴等も動きに支障を来すような怪我は負っていない、AK12についても全て正常に稼働する。

───それと」

珍しく、Ostrichの声が少しだけ嬉しそうに弾んだ。じゃらりと金属音が鳴り、肥えた大根並みの太さがある腕で何かを───一挺の銃を掲げてみせる。

(*゚∋゚)「これは、彼らからの“手土産”だ」

銃身はおよそ1Mを少し越える程度で、ぱっと見た限りは少し大きくなったAK-47といった第一印象になる。ただし中程に付けられた備え付けの弾倉は箱形で、通常のアサルトライフルとは比べものにならない桁違いの弾数が詰め込まれていた。

箱から伸びた弾帯はOstrichの全身にくまなく巻き付けられており、さながら趣味の悪い鎧のようだ。総重量は肩に掛けられている予備の弾帯も含めればかなりの物になるはずだが、Ostrichはそれらを苦も無く担いでいる。

(,,゚Д゚)「………なるほど、ペカーとはなかなかいい趣味してんな」

毎分800発の弾丸をはき出せる、ソヴィエト連邦時代より使われるPK軽機関銃の登場に俺も流石に声が上擦った。

深海棲艦には非ヒト型相手でもまともなダメージにはならないだろうが、対人戦では大いに役に立つ。

反乱軍との物量差を鑑みれば、これはまさに「最高の手土産」といって差し支えない。

( ゚∋゚)「……とはいえ、PKはこの一挺だけだ。後はAK-47が予備として十挺ほどあるから、それの弾倉を俺達の予備に回せる程度だな」

(,,゚Д゚)「十分だ、PKの運用はお前さんに一任するぞ。

Wild-Catより第1波空挺団各隊、応答せよ。現状を報告しろ!」


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