195: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/09/03(日) 00:15:35.02 ID:hnfwegeQO
「…………っ!? なっ(#゚∋゚)「OCTaHOBиTeCЬ!
」
「ぴっ!?」
此方を振り返り銃を向けようとした敵の部隊長(?)に向かって、Ostrichが大音声で何事か叫びながら先に敵から奪ったAK12を構えた。2番艦の奇声と“誰かさん”が跳び上がったような音が後ろで聞こえたので、某筋肉提督への土産話としてしっかり脳内に刻んでおく。
向こうの指揮官がかなり流暢に英語を使っていたのはOstrichにも見えていた筈なので、ロシア語と思わしき叫びは恐らく他の奴等を牽制するためだ。事実Ostrichの大音声に竦みあがって動きを止めた残りの三人は、自由を取り戻した俺達側の人員に瞬く間に逆包囲され無力化された。
( ゚∋゚)「形勢逆転だ、お前達は我々の制圧下に置かれた。まずは大人しく武器を捨てろ」
OstrichはなおもAK12でしっかりと狙いを定めつつ、“隊長”に向かって声を掛ける。その口ぶりは、諭すと言うより挑発に近い。
( ゚∋゚)「それとも、まだ隠し球がおありかな?もしそうならどうぞ気が済むまで投入してくれ。我々は全て真っ向から、迅速に処理する用意がある」
「…………解った、此方にはもう奥の手も隠し球も切り札もない。武器を捨てて投降するので部下には手を出さないでくれ。意味があるかどうかはわからないが、最悪私の命とひき替えでもいい」
「っ、ダメだよ司令官!!」
時雨に押さえ込まれたチビが叫び、意識を失っていない何人かも“隊長”の……いや、司令官の言葉を聞いて口々にロシア語で嘆きの言葉を口にし始めた。
「ダメだ司令官!貴方だけは絶対に私が守る!!お願いだからそんなことを言わないでよ!!!」
「大層な慕われぶりは感心するけど、暴れすぎると寧ろ愛しの“司令官”の寿命は短くなると思うよ」
「……ッ、чёрт!!」
(,,゚Д゚)(あれ、これ悪役俺らじゃね?)
爽やかな笑みでゲスの極みな台詞を吐く2番艦の姿はまさに冷酷な悪の組織の幹部だ。正義と人類の味方・艦娘にはどうあがいても見えない。
改めて、教育の重要性を認識する。
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