ある門番たちの日常のようです
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159: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/30(水) 23:45:48.97 ID:LyWJyuTv0
『グァッ……ウゥアアアアアッ!!!!』

( ФωФ)「ふんっ……!」

“刃”が突き刺さった位置から青くヌラヌラとした奴等特有の体液を吹き出しつつ、ハ級が激しくのたうつ。ロマさんの方も巻き込まれないようにと素早く右腕を引きながら飛び下がり、暴れるハ級から距離を取った。

( ФωФ)「ちっ、相変わらず気色の悪い感触である」

そう言って付着した体液を落とすために振られる彼の右手首からは、長さ30cm、幅15cm程度の西洋剣みたいな形状をしたプレートが伸びている。勿論手から直接生えているわけではなく、剣道の籠手にそのまま剣をくっつけたような感じだと言えば通じるかな?

ただし、色感や質感は明らかに鉄ではない。光沢はあるけれど夜間ということを差し引いても放たれる輝きは鈍く、なんとも不気味だ。今は青い粘着質な液体が付着しているけど“刀身”の色は黒を基調としていて、すぐにも夜の闇に溶け出して消えてしまうのではないかというほど深い。

少し臭い表現を使えば、まるで仄暗い海の底から闇を切り出して象ったような禍々しい“剣”だ。

『────ォアアアアッ!!!』

ハ級の鼻面に出来た裂傷からは相変わらず青い血が噴き出ている。ただそれは決してハ級にとって深刻なものではないようで、怒りに満ちた目付きで私達を睨みながら一声吠えた。

( ФωФ)「椎名、援護せよ!2名わが輩に続け!!」

「了解ぃ!」

「Yes sir」

(*゚ー゚)「了解!!」

ロマさんが再び“剣”を構えて突進し、もう2人同じ装備を腕に付けた隊員が後続する。

私も3人を射線から外すよう横っ飛びしつつ、右腕に嵌めた“それ”をハ級に向けた。


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