ある門番たちの日常のようです
1- 20
110: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2017/08/19(土) 22:54:53.46 ID:Pj/0RVMWO
(#゚;;-゚)「……って、あれ?首相、ということは今の電話は日本からの?」

/ ゚、。 /「あぁ、支援の申し出だ」

(#゚;;-゚)「既に空母艦隊を派遣しているのに、更にですか?」

日本は以前からポルトガルとの相互援助協定を結んでおり、今回の欧州への空母機動艦隊派遣もその協定に基づいた行動だ。

それとは別に、ムルマンスクへの攻撃部隊も派遣したということなのか。

/ ゚、。 /「明確にいうと表面上は日本からの派兵じゃないよ。

“海軍”からだ」

(#゚;;-゚)「“海軍”………」

デイも、その組織の存在は知っていた。

艦娘実装当初、まだ彼女達に関連した国際法も殆ど作られておらず戦線の穴を埋めるために猫も杓子もの勢いで彼女達を指揮する提督が粗製乱造の如く生み出されていた頃。

戦線が急速に押し返されていく一方で質の低い提督達による艦娘への傍若無人な行動が問題化し、また艦娘の価値に気づいた主要国による利権の奪い合いも頻発。仮初めの団結が崩壊し、再び人類同士が銃を向け合う寸前までいった時に日本とアメリカ合衆国によって生み出された、利権争いからも国際法からも外れた人類と艦娘の共同組織。

あらゆる国家のあらゆる指揮系統から、そして当時既に形骸化しつつあった国連からさえ事実上独立し、ただ深海棲艦を撃滅するためだけに編成された部隊。

その後も自在な展開能力を持つことから日米によって管理され、常任理事国と艦娘保有国以外には存在すら知らされていない超法規的軍事組織。

存在を知る一部国家の首脳や軍事関係者は、彼女達のことをただ単純にこう呼ぶ。

“海軍”と。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
484Res/548.20 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice