キョン「最近、生え際が気になる」
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9: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/08/05(土) 01:50:59.45 ID:vYgOB4Up0
【下校中 バス停前】

キョン「……」

佐々木「も、もしかして。キョン、キョンじゃないか……?」

キョン「……? あれ、お前、まさか、佐々木か。なんでここに」

佐々木「――驚いた。これはひどい偶然だ。いや、驚愕に値するよ。一年間も音信不通だったのに。こんな日に突然で逢うなんて」

キョン「俺も同感だ。まさかバス停で待っているところで再開するとは。しかし、それが俺たちらしいとは思わないか」

佐々木「くつくつ、そうだね。おあつらえ向けな舞台なのかもしれない。ましてや、仮にも僕たちは一介の高校生だ。不都合など在りはしないとさえ思える」

キョン「今は帰りか」

佐々木「これは驚いた。『今が帰りか』と僕に問うたね。ああ、いや、只の男子ならば自然なのだろうけれど。僕たちは久しぶりに会ったんだ。かけるべき言葉はそうじゃないんじゃないかな」

キョン「そうだな……悪かった。会えて嬉しいよ。佐々木」

佐々木「ふぅ……憎らしい。そんな一言で不躾な態度を許してしまいそうになる。でも、それ以上に、僕も会えて嬉しいよ、キョン。久しぶり」

キョン「ああ」

佐々木「勉強はちゃんとしているのかい。君の御母堂はあまり成績が良くないと嘆いていたそうだが。ちゃんと勉強をしないと塾に通わされるよ」

キョン「そうならないように努力をしてるつもりだよ。佐々木と違って博識でない俺にはそれしかないんでね」

佐々木「それはまた、皮肉ともとれる言い得て妙な表現だ。僕のは好奇心という名の悪癖さ。良くも悪くも、調べなければ気が済まない。その良い面が成績にあらわれている、それだけの話」

キョン「あいかわらずみたいだな。安心したよ」ニッ

佐々木「くつくつ……心配に及ばないよ。僕こそ安心した」


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