57: ◆y7//w4A.QY[saga]
2017/08/12(土) 21:23:28.19 ID:vbezHhuW0
【キョン宅 近くの公園】
九曜「――半径100キロメートル以内に――情報爆発……確認」
橘「やりました! ついに佐々木さんに力を行使させるまで成功しやがりましたです!」
藤原「ふん、まだまだここからだ。僕は時空改変を望んでいる。これから未来がどう枝分かれするのか、その可能性を確定させなければ水泡に帰す」
橘「あいかわらず捻くれた奴なのです! 人類には小さな一歩でも、佐々木さんにとって大きな一歩なのですよ!」
藤原「人類のどこに関係あるんだ」
橘「ケツの穴の小さい男ですね! つっこむ所はそこではないでしょう!」
藤原「ぐっ! こ、こいつ……まぁいい。計画はうまくいっている」
九曜「――数万パターンから推測される未来が――生まれた……」
橘「まさか佐々木さんの想い人があんなに冴えない一般人だとわっ! ラブレターを実際に見るまで信じられなかったのです!」
藤原「ふっ、これか? 宛名のない、手紙」
橘「日記とラブレターを見る奴なんて馬に蹴られて死んじまえ!」
藤原「ひ、ひどい言い草だ」
橘「でも! 今回の計画はそのラブレターがなければ実行に移せませんでした! 今回だけは! あなたのクズ行為にも目を瞑ります! よっ! 男の中のクズ!」パチパチパチ
藤原「舐めてるな! お前、絶対僕のことバカ舐めてるな!」ゴスッ
橘「痛いっ! うぅ〜、シャレの通じない男なのです……とにかくっ! 私は佐々木さんに涼宮ハルヒの能力奪還!」
九曜「進化の可能性……」
藤原「僕は、姉さんを救うため時空改変を」
橘「意識は違えど、目的は同じです! 歯車はまたまわりだしました! 決意と覚悟を持って臨むのですよ!」
藤原「アレも所詮は恋する乙女。あることないこと吹き込めば、簡単に崩れる。な? 僕の言った通りだろ?」
橘「虫酸が走るのです! お願いだから喋らないで!」
藤原「なっ!」
橘「警戒すべきは長門さんただひとり!」
九曜「――了解して、いる――私では……勝てない」
藤原「おいっ! 今なんつった!」
橘「九曜さんと喋ってるんだから黙りやがれです! 乙女の純情を弄ぶゴミ虫め! 」
藤原「な、なんだとっ!」
橘「九曜さん、長門さんに動きは?」
九曜「既に――ある」
橘「え? ……嫌な予感が……っ!」
長門「やはり、あなた達の仕業」ズザザーッ
橘「――で、でたぁっ! でやがりましたです! 駆けつけるタイミングばっちりなのです!」
藤原「……っ!」
63Res/94.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20