49: ◆y7//w4A.QY[sage]
2017/08/10(木) 01:21:57.05 ID:FnbT8T9e0
【近くの公園 ブランコ】
キョン「――つまり、朝比奈さんは未来からきたと、そう仰られるんですね?」ヒクヒク
みくる「はい。ちなみにこの説明をするのは二回目です」
キョン「す、すこぉ〜し質問していいですか?」
みくる「どうぞ」
キョン「質問その1、朝比奈さんはいつその話を俺にされたんですか?」
みくる「春、だったと思います。ごめんなさい、具体的にいつかを思い出そうとしてもおぼろげにしか」
キョン「忘れてしまった?」
みくる「そうじゃないんです。言葉にするのが難しいんですけど、覚えてるはずなのに、いつなのか伝えようとすると、あれ? って……」
キョン「わかりました。質問その2、未来人だと証明する手段はありますか?」
みくる「……」ギュウ
キョン「……?」
みくる「ありません」
キョン「は、はぁ。あの、大変言いにくいのですが、朝比奈さんがそう思っているだけとか……」
みくる「そんなっ! キョンくんがそんなこと言うなんてっ!」
キョン「そ、そう言われましても」
みくる「なにもかもおかしいじゃないですかっ! 本当に覚えてないんですかっ⁉︎」
キョン「やりとりを受けたという覚えが。あ、そうだ。朝比奈さんが本当に未来人だというのなら、これから起こることを言うとかで証明になりませんか」
みくる「……ごめんなさい。禁則事項です」
キョン「そ、それじゃあ、[たぬき]みたいに未来道具を出すとか」
みくる「……禁則事項です」
キョン「やはり、朝比奈さんの言葉しか」
みくる「はい。……でも、以前のキョンくんは信じてくれました!」
キョン「その、以前の、というのにもひっかかるんですが。朝比奈さんは、以前の俺と今の俺との違いがわかるんですか? えぇと、つまり、“違うということ”を認識できてるんですか?」
みくる「それは間違いありません」
キョン「違和感とかではなく、はっきりと、違うと?」
みくる「はい。だって、私達は涼宮さんと……あれ?」
キョン「……?」
みくる「どうしよう。キョンくん! 私、なにを言おうとしたのかっ!」
キョン「あ、朝比奈さん?」
みくる「こんなタイムパラドックスは……。どうなってるの……まさか……っ⁉︎」
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