キョン「最近、生え際が気になる」
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48: ◆y7//w4A.QY[saga]
2017/08/10(木) 01:01:43.54 ID:FnbT8T9e0
【下校中 校門前】

キョン「(甚だ遺憾だ。なぜ俺が表立って……そういやぁ、朝比奈さんは結局団活に姿を見せなかったな。俺の心のオアシスでもいれば雰囲気もやわらいだのかねぇ――)」

みくる「キョンくん」

キョン「(夕日をバックにたたずむ姿は、まるで恋人の帰りを健気に待っている美少女であった)」

みくる「あの、待ってたの。……キョンくん?」

キョン「はっ! あやうくモノローグにトリップしかけるところでした!」

みくる「……?」

キョン「あ、い、いやぁ。なんでもありません。少々暑さのせいで脳細胞がおいたをしたようで」

みくる「そ、そっかぁ」

キョン「それより、朝比奈さんはここでなにを? 団活では見かけませんでしたが」

みくる「え? あ、あの。キョンくんを待ってたってさっき」

キョン「なんですとっ⁉︎」

みくる「ふぇっ?」

キョン「し、失礼しました。あまりの衝撃についオーバーなリアクションを」

みくる「あ、あはは。キョンくんって面白いですよね」

キョン「そうですか?」

みくる「真顔で聞き返されても困るんですけど」

キョン「すみません、つい」

みくる「あの、実は……」

キョン「(ま、まさか、愛の告白っ⁉︎ 朝比奈さんからっ⁉︎)」

みくる「――今ってなにが起こってるんでしょう?」

キョン「はい……?」

みくる「時間軸の流れがおかしいんです」

キョン「いえ、あの、朝比奈さんがなにを言わんとしているのか俺にはさっぱりなんですが」

みくる「……! そんなっ! キョンくん! 覚えてないんですかっ⁉︎」

キョン「覚えてない? や、やだなぁ、朝比奈さんまで俺のことをボケたみたいに言うのやめてくださいよ」

みくる「私? えっと、他に誰か言われました?」

キョン「あぁ、はい。そういやぁ、長門は古泉の他に朝比奈さんからも接触があると言ってたか。……はは、まったくなんなんでしょうねぇ〜」

みくる「……長門さんが」

キョン「朝比奈さん……?」

みくる「キョンくんっ! 今ってお時間大丈夫ですかっ⁉︎」


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