アナスタシア「流しソ連」 神崎蘭子「そうめんだよ」
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27:名無しNIPPER[saga]
2017/08/05(土) 16:12:04.47 ID:OmBVDc6xo

 「……」

聖が構えかけた箸を戻します。
アーニャの震える袖を引っ張ると、今まで立っていた場所を開けました。

 「あんまりお腹、へってないから……どうぞ」

 「Большое спасибо, Большое спасибо...」

削られ過ぎた語彙のせいか、アーニャはロシア流の言葉と抱擁で感謝を伝えました。
その様子に気付いた年少組たちもまた、彼女のためにそっと身を引きます。
両隣の樋で、大人たちが元気に騒いでいました。


 「давай...давайдавай...」

 「彩りの協奏曲!」
 (スペシャルそうめん、流すよー!)

年少組に見守られただ一人、アーニャは樋の前で器と箸を構えました。
誰よりも涼を求める少女に向けて、蘭子がえいやと放った麺。
ピンク色や緑色の多めに混ざった、取れるとちょっと嬉しい感じのやつです。


するする、するする――


 「……!」


アーニャの箸が、流れるそうめんを捉えました。


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