蜂はお花のなかに(オリジナル百合)
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20:名無しNIPPER[saga]
2017/08/23(水) 22:17:36.69 ID:bNZPw4GMO
お母さん、とみすずがボールに入ったみじん切りの玉ねぎを差し出した。

「これくらいでいいですか?」

「みすずぅ! 上手上手!」

手は使わず、母がみすずの頭を肘でごりごりと撫でた。痛そう。
照れくさそうに、みすずは小さく笑っていたけれど。

「えー、で、ハンバーグはそっちで作ってるんだね。スープはじゃあ、私が作るのね」

私は、冷蔵庫を開ける。

「はい、カボチャ」

と、背後から母。
おつとめ品と書かれたシールの張られた栗カボチャ。
形がとても不細工だった。

「50円? やっす。食べれるの?」

「何言ってるの。味は変わらないから」

「ふーん」

と、私たちがそんなやり取りをしている間に、みすずはせっせとハンバーグのタネをこねていた。
カボチャを軽く洗って包丁の刃を入れる。
とりあえず、軽く4等分。

「頑張れ頑張れー」

応援する母。

「お母さん、何してるの?」

「応援」

カボチャを投げつけてやった。



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