蜂はお花のなかに(オリジナル百合)
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19:名無しNIPPER[saga]
2017/08/23(水) 21:52:58.83 ID:bNZPw4GMO
私を叱りに来たのかと思ったけれど、そうではなかった。

「玉ねぎ……切ってよ〜」

目にティッシュを当てて、情けない声を出す母。

「ええ? また? 自分で切りなよそれくらい」

「涙出るんだもん……うっ」

手で目元をこする。

「ああ、ちょっとそうやって擦ったらダメだって」

「いいから、早く手伝いに来て」

半べその母に急かされて、私は素早く部屋着を引っ掴んだ。

「みすずは料理得意だからね、かほ教えてもらいなね」

私だって、以前に比べたら少しは上手くなった方だ。
味付けは薄い方が好きだから、薄味になるだけで。

「いーよ、別に」

適当に返事して、母と一緒にキッチンへ向かった。


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