千歌「──あの日の誕生日。」
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6: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/07/31(月) 23:35:19.53 ID:qA4i4zbEo


    *    *    *





朝の一仕事を終えて、朝練に向かう準備をする。

シャワーを浴びて、海水に晒された髪を軽く流してから、練習着に身を包む。

全く、先にランニングに行ってから海に潜りたい気持ちでいっぱいだけど、この時期はそれこそダイビングショップにとっては1年間を通してもお客さんが最も来る最繁忙期だ。朝の準備はどうしても後回しに出来ない。

こればっかりはしょうがない。

身支度を終えて、家から出ようとしたとき、ふと──


果南「……あ、お客さんのスケジュール表見るの忘れてた」


と零してから、踵を返す。

もちろん前日にも、確認はしているのだけど、新規のお客さんや飛び入りのお客さんがいることもあるので、チェックを欠かすわけにはいかない。


果南「今日は……特に昨日と変わりないかな。」


ボールペンで書かれたスケジュール表にざっと目を通す。

本日の予定は特に昨日確認したものとは変わらずそのままだった。

流れで他の日のスケジュールにも視線を移す。


果南「あれ……?」


ふと、違和感を感じて、目が留まる。


果南「え、ちょっと、これ……」


ある日のスケジュールを見て、青ざめる。

私は焦って、スケジュール表を手に持ったまま、家の奥へと走り出していた。




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