千歌「──あの日の誕生日。」
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16: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/07/31(月) 23:47:57.22 ID:qA4i4zbEo

千歌「果南ちゃんのうそつき……っ……! ……絶対来るって言ってたじゃん……っ……!」

果南「…………ごめん」

千歌「うそつき! うそつき……っ! うそつき……っ……!!」


言葉が、感情が、止まらなくなって


千歌「果南ちゃんのうそつきっ!! ……バカっ!!」


言っちゃいけない言葉だってわかっていたのに


千歌「──果南ちゃんなんて、だいっきらいっ!!!」


大粒の涙を零したまま、勢いに任せて、口からそんな言葉が飛び出した。


果南「……ごめん」


謝り続ける果南ちゃん。

でも、それでも、悲しい気持ちを止めることが出来なくて。


千歌「知らないもん!! 果南ちゃんのバカ!!」

果南「ごめんね……」


どんなに悪口を言っても果南ちゃんは一言も言い返さず、ただただ謝り続けていて

その謝る果南ちゃんの顔を見たとき私は酷く後悔したのを今でも覚えている。

自分の中にある寂しさとか、悲しさとか、怒りとか、悔しさとか……情けなさとか

いろんな気持ちがごちゃまぜになって


千歌「うっ……うぇぇぇん……っ……」


私は声をあげて泣き出してしまった。


果南「ごめん……ごめんね……」


果南ちゃんは悲しそうな顔をして、ただそう繰り返していた。




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