1:名無しNIPPER
2017/07/30(日) 18:06:21.32 ID:rbdPa2c80
7月。永くて暗いジメジメした梅雨が終わって、大きな大きな入道雲が吐き出されたように青い空に漂っている。
夏の蓋が、開いたんだ。
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2:名無しNIPPER[sage]
2017/07/30(日) 18:08:00.72 ID:rbdPa2c80
ガヴリール「....あっつ」
異様な室内の暑さで目を覚ました。時計に目をやると朝の5時を少し過ぎた頃だった。
3:名無しNIPPER[sage]
2017/07/30(日) 18:09:39.11 ID:rbdPa2c80
着ていたTシャツのまま外に出て、避難所へ向かう。早朝のまだぼやけたような空を眺める。新鮮な景色ではない。徹夜明けでよく見る。
ただなんだか、いつもより静かな気がする。蝉がまだ鳴き始めていないからだろうか。道行く人を見かけないからだろうか。こんな時間に起きてはいても外には出ないから少しだけ、非現実感がある。
4:名無しNIPPER[sage]
2017/07/30(日) 18:10:42.98 ID:rbdPa2c80
「Miniscule summer』
5:名無しNIPPER[sage]
2017/07/30(日) 18:11:21.03 ID:rbdPa2c80
ヴィーネ「ガヴ汗だくじゃない。とりあえずシャワーを貸すわ」
ガヴリール「サンキュ」
6:名無しNIPPER[sage]
2017/07/30(日) 18:12:27.46 ID:rbdPa2c80
シャワーを借りて、ついでに服も借りて、冷たいお茶も出してくれた。いつぞやと同じ。至れり尽くせり。
熱がこもらぬように窓が開かれて、風鈴がちりんと音を立てている。扇風機はあっちこっちを向いて、外から流れてきた空気を部屋中へ運んでいる。
7:名無しNIPPER[sage]
2017/07/30(日) 18:13:50.00 ID:rbdPa2c80
私は徐ろに横になって、ヴィーネのひざに頭を乗せた。ひざ枕というやつだ。
ヴィーネ「どうしたの、当然」
8:名無しNIPPER[sage]
2017/07/30(日) 18:14:48.19 ID:rbdPa2c80
ヴィーネ「あ、起きた」
ガヴリール「.....わるい、どのくらい寝てた」
9:名無しNIPPER[sage]
2017/07/30(日) 18:15:19.71 ID:rbdPa2c80
ガヴリール「パン」
ヴィーネ「パンね」
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