8: ◆/9yNbjaibo
2017/07/29(土) 18:58:15.02 ID:zlFpgG6Z0
これ以上姫様を煩わせることはしてはいけない。
そう思い自らの剣を探す。剣の柄を握り、魔術を展開・・・。
と思ったとき、腰が非常に軽いことに気付く。
自らの服装を見る。
向こうでアラクネ族からもらった特殊繊維の服のみだった。
勇者「あれ!?勇者の剣!?あ、盾も!?いや、鎧も!?」
血の気がひいていった。俺は杖や剣などの媒体がなければ、魔術の行使ができない。
不安になり、数少ない丸腰でも使える光の魔法を唱える。
使えた。が、すごく弱い。
勇者「しゅ、祝福も・・・か!?」
・・・もちろん、農民の俺に貴族の偉い方々のように血なんていいものではないので、魔法を使えるわけがない。
これでも、反吐を吐いてでも短期間で習得できたこと自体、稀である。
姫「・・・」
あばばば・・・。姫がこちらをじーっと見つめている。ああ、あああまずいまずい。
ここいらの魔物の強さは、尋常じゃない。とうてい、今使える魔翌力で、さらに丸腰は無理だ。
勇者「姫!申し訳ありません!」
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