食蜂「さよならが迎えに来ること」
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36:名無しNIPPER[saga]
2017/07/27(木) 20:46:50.59 ID:aDbJZUbB0



「どうしたのぉその子?」



「そうなんだよ。さっき知り合いの猫見つけた後に、今度は泣いてるこの子と遭遇しちまってさ。何でも一緒にきた男の子と逸れたようで。ほっとくわけにもいかないだろ?」



上条はしゃがみ、少女に話を伺う。逸れる前に彼が何を言っていたのか。心辺りのある場所はないか。逐一丁寧に聞いていく。食蜂は柔らかな微笑みを浮かべた。



(あなたって本当に、いつまで経っても真っ直ぐな人ね)



途端に少女の虹彩が星型に変わった。上条はえ、と驚き立ち上がる。



「ふむふむ。なるほどねぇ。となると……」



彼女の目を覗き込み、ブツブツと言った後に食蜂は周りを詮索した。そして見つけた黒い浴衣の男に迫り、肩に下げたバックから取り出したリモコンを彼に向ける。すると男の虹彩は少女と同じよう星型になった。





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